大阪モノレールが開業後初めて一部区間の運賃を値下げへ。一方で多くの区間では消費税引き上げに伴い、値上げされるよう

2019年07月03日
大阪モノレール


 今年10月1日に予定されている消費税の現行8%から10%台への引き上げ。いわゆる消費税増税に伴い、鉄道各社では7月2日に鉄道運賃の値上げを一斉に発表しました。JR西日本や阪急電鉄などの大手鉄道会社も初乗り運賃を10円値上げすることを発表し、大阪モノレールでも一部区間で値上げすることを発表しました。しかし、一方でこの運賃改定の機会に「値下げする区間」もあることを同時に発表し話題となっています。今回は、2019年10月1日に予定されている消費税増税に伴う、大阪モノレールの鉄道運賃改定についてご紹介したいと思います。


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大阪モノレール基本情報
■運営路線
ー本線:大阪空港駅ー門真市駅(21.2キロ)
ー彩都線:万博記念公園駅ー彩都西駅(6.8キロ)

■駅数:全18駅
開通:1990年 南茨木駅ー千里中央駅
** 1994年 柴原駅ー千里中央駅
** 1997年 南茨木駅ー門真市駅
** 1998年 万博記念公園駅ー阪大病院前駅
** 2007年 阪大病院前駅ー彩都西駅

■利用者数 4,799万人(2017年度の年間利用者数)





初乗り運賃は据え置きへ

今年10月1日に予定されている消費税の現行8%から10%への引き上げ。この消費税引き上げに伴い、鉄道各社では鉄道運賃を改正することを一斉に発表しました。JR西日本では大阪環状線などの初乗り運賃を120円から130円に、阪急電鉄などは現行150円の初乗り運賃を160円に値上げすることを発表するなど、当たり前ですが消費税引き上げを機に運賃を引き上げるという会社がほとんどです。大阪モノレールも例外ではなく、初乗り運賃(200円)こそ値上げは実施しないものの、一部区間では値上げをすることを発表しました。




値上げされるのはどの区間?


区数キロ程現行運賃改正運賃
1区1~2キロ200円200円
2区3~4250円250円
3区5~6290円290円
4区7~8330円340円
5区9~10370円380円
6区11~12400円410円
7区13~14430円440円
8区15~16460円470円
9区17~18490円500円
10区19~20520円500円
11区21~22550円500円


上の表が消費税引き上げに伴う、新しい運賃表になります。1区(1~2キロ)~3区(5~6キロ)は現状のまま、4区(7~8キロ)~9区(17~18キロ)は10円の値上げとなります。一方で10区(19~20キロ)~11区(21~22キロ)は20円~50円の値下げとなります。





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エキスポシティがある万博記念公園駅を基点に今回の運賃改正を説明すると、本線では少路駅から沢良宜駅までは現行の運賃のまま。一方で柴原駅~大阪空港駅、摂津駅~門真市駅までは10月1日以降、運賃が10円値上がりとなります。彩都線では豊川駅までは現行のまま、彩都西駅までは10円の値上げとなります。





長距離の利用者には嬉しい改定?

今回の運賃改定で注目すべきは10区(19~20キロ)~11区(21~22キロ)は値下げされるという点。かねてから運賃が高いと指摘されることが多かった大阪モノレールですが、これが開業後初の運賃値下げとなります。


値下げされるのは以下の区間

大阪空港駅⇔門真市駅 550円→500円
大阪空港駅⇔大日駅* 520円→
500
彩都西駅*⇔門真市駅 520円→500円





定期券の運賃も改定

鉄道運賃の改定に伴い、定期券の運賃も同様に10月1日より改定されます。現行の運賃のままの区間は現行のまま、10円値上げされる区間は若干の値上げ、逆に値下げされる区間は定期券も値下げとなります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。




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大阪モノレールの「柴原駅」が10月1日より「柴原阪大前駅」に駅名が変更されるそうです!



10月より実施される消費税の引き上げ。大阪モノレールでは多くの区間で値上げとなりますが、一部区間では値下げを実施するという他社には見られない動きとなりました。今後は東大阪方面への延伸も控えていることから、今後の運賃がどうなっていくのか一利用者として注意深く見守っていきたいと思います。


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