太陽の塔が世界遺産に!?万博公園が2025年大阪万博のサテライト会場に!?気になる万博公園の今後

2018年11月28日
万博記念公園


 日本時間11月23日深夜にパリで開催されたBIE総会(博覧会国際事務局の総会)で、ロシアのエカテリンブルグとアゼルバイジャンのバグーを破り、2025年の万博の開催地となった大阪。日本の万博開催は2005年の愛知万博(愛・地球博)以来20年ぶりの開催で、大阪での開催は1970年の大阪万博(EXPO‘70)以来、実に55年ぶり2度目の開催となります。そんな55年ぶりの万博開催が決まった大阪は、各地で歓びの声や祝福の声が聞かれ、関西経済にとっても大きな原動力になると各界から期待の声が上がっています。


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2025日本万国博覧会(大阪・関西)の概要
■開催期間 2025年5月3日~11月3日(185日間)
■開催場所 大阪 夢洲(ゆめしま)
■テーマ  いのち輝く未来社会のデザイン
■サブテーマ  多様で心身ともに健康な生き方
         持続可能な社会・経済システム
■入場者想定  約2,800万人
■公式HP https://www.expo2025-osaka-japan.jp/




太陽の塔が世界遺産に!?


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大阪府の松井知事は11月28日に行われた定例記者会見で、1970年に開催された大阪万博のシンボル「太陽の塔」を、大阪で再び万博が開かれる2025年に合わせる形で世界遺産登録を目指す考えを明らかにしました。



実は「太陽の塔」はかねてより世界遺産の登録を目指しており、当ブログでも約2年前に同様の記事をご紹介しています。世界遺産への登録には「築50年以上が経過していること」が条件となっており、太陽の塔が世界遺産への申請を行えるのは最短でも2020年となっています。太陽の塔は今年3月から内部の一般公開が始まるなど、今再び注目を集めていることは間違いありません。もし世界遺産への登録が決まれば、さらに多くの観光客訪れるようになり、万博公園周辺に与える影響は今よりもさらに大きなものになると思われます。



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太陽の塔の基本情報

■設計者 岡本太郎
■構造* 鉄骨鉄筋コンクリート構造
■高さ* 70m
■竣工* 1970年2月
■所在地 大阪府吹田市千里万博公園1-1


太陽の塔は、芸術家の岡本太郎がデザインし、1970年に開催された日本万国博覧会のシンボルゾーンにテーマ展示として、母の塔・青春の塔・大屋根(長さ292メートル、幅108メートル、高さ40メートル)とともにつくられました。塔の頂部には金色に輝き未来を象徴する「黄金の顔」、現在を象徴する正面の「太陽の顔」、過去を象徴する背面の「黒い太陽」という3つの顔を持っています。 構造は、鉄骨、鉄筋コンクリート造りで一部軽量化のため吹き付けのコンクリートが使われています。また、内部は空洞になっており、博覧会当時は展示空間となっていました。 「太陽の塔」は過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴であると同時に、生命の中心、祭りの中心を示したもので、博覧会開催期間中、テーマ館の来館者(約920万人)に多くの感動を与えました。




万博公園が2025年万博のサテライト会場に!?

2025年に大阪市の沿岸部にある人工島「夢洲」での開催が決まった大阪万博。メイン会場はもちろん‘夢洲‘になるのですが、大阪府の松井知事は28日に行われた定例記者会見で、「万博公園も関連エリアとして位置づけたい」とサテライト会場の設置を検討していることを明らかにしました。


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2025年に大阪で開催が予定されている万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」とされており、最新鋭のロボットの活用やVR技術を使ったさまざまな未来社会を体現する予定となっています。そんな万博のサテライト会場として検討されている‘万博記念公園‘。サテライト会場に決まれば、万博公園周辺が盛り上がることは間違いありませんが、交通輸送の問題やメイン会場との棲み分けなど、さまざまな課題が出てくることも事実です。しかし半世紀前に熱気で包まれたこの万博公園が、再び注目されていることは大阪にとっても地元にとってもイイことではないでしょうか。それにしても万博公園の今後から目が離せなくなってきました。






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