万博記念公園駅前に大規模アリーナ等の開発構想の標識が設置されています。

2024年07月25日
万博記念公園


大阪府吹田市の万博記念公園駅前に建設構想がある大規模アリーナを中核とした複合開発計画について動きがありました。

先日、万博記念公園駅前に「大規模開発事業の構想のお知らせ」と書かれた標識が新たに設置されました。



設置場所は大阪モノレール万博記念公園駅のスロープを下りたところ。エキスポシティのメインエントランスやファミリーマートのそばです。



こちらの標識は吹田市が事業区域面積3,000平方メートル以上の開発行為を行う際などに設置を義務付けているものです。


開発予定区域は計画段階と変更ないようです

これまで万博記念公園駅前アリーナ開発構想については、完成イメージ図や建物配置図のみ公表されていましたが、こちらの標識によって建物の規模などが新たに判明しました。

▪️開発事業者
三菱商事都市開発株式会社、Anschutz Entertainment Group,Inc.、関電不動産開発株式会社 共同企業体

▪️開発事業の名称
万博記念公園駅前周辺地区活性化事業

▪️事業区域の面積
約156,040㎡

▪️予定建築物の概要
ーアリーナ棟
地上5階/地下1階 高さ34m
ー商業・カジュアルホテル棟
地上11階/地下2階 高さ45m
ーANNEX 1
地上2階/地下なし 高さ10m
ーANNEX 2
地上1階/地下なし 高さ7m
ーオフィス棟
地上9階/地下1階 高さ45m
ーオフィス・ホテル棟
地上10階/地下1階 高さ45m
ー共同住宅棟
地上15階/地下なし 高さ45m(戸数588戸)


▪️着工/竣工時期
未定

今回判明したのは「予定建築物の概要」の部分。中核施設となる大規模アリーナは地上5階/地下1階の高さ34mとなるようです。その他、ホテルやオフィス等も整備する計画で、千里住宅展示場跡地に建設予定とされていた共同住宅は地上15階建て、総戸数588戸を予定していることもわかりました。


千里住宅展示場跡地の方も確認してみると、こちらにも同様の標識が設置されていました。

また、万博外周道路に面した区画(旧千里住宅展示場の駐車場)にも別に標識が設置されていました。





こちらにも共同住宅を整備する計画で、マンションの規模は地上10階建て/総戸数337戸であることがわかりました。

開発構想の標識が設置されたことで計画の実現に向けて一歩前進した万博アリーナ計画(万記念公園駅前周辺地区活性化事業)。今年4月には大阪府と開発予定事業者の担当者が参加した周辺自治会との意見交換会も開催されており、水面下では着々と準備が進んでいるようです。

ただ、吹田市議会では万博記念公園エリア内での住宅建設に対して「市の条例で同エリア内での住宅建設は認めていない」等の理由から、住宅建設を認めない決議文を賛成多数で採決しており、計画の実現性はまだまだ不透明な状況といえます。

今後も新しい動きがあり次第、お伝えしていこうと思います。

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