大阪府吹田市の大阪モノレール万博記念公園駅前に、コンサートや国際的なスポーツを開催できる‘関西最大規模‘のアリーナを新設するという計画が浮上。
今回はそんな
「万博公園アリーナ計画」の最新情報をまとめてみました。
万博公園アリーナ計画とは
大阪府吹田市の大阪モノレール‘万博記念公園駅‘の南側にある大阪府が所有する土地に、コンサートや国際的なスポーツ大会を開催できる多目的アリーナを新設する計画。(万博公園アリーナ計画、万博アリーナ、吹田アリーナ、エキスポアリーナなどの通称で呼ばれている)

コンサート使用時のイメージ図 出典:大阪府資料
建設予定地は大阪府の所有となっており、アリーナを建設する民間に貸し出した上で、アリーナも民間に経営してもらう‘民設民営‘を予定している。
国際的なスポーツ大会や大規模なコンサートを開催できる場所が、首都圏に比べて圧倒的に不足している関西。そんな状況を改善しようと計画が浮上した。
近年はコンサートやショーなどのエンターテインメント需要は高まる一方で、2008年からの10年間でコンサートの総数は2倍ほどに増加。アリーナを含めたコンサート会場の不足が深刻化しているという背景があります。(全国的にもアリーナの新設計画が複数ある)
アリーナの建設予定地は?
アリーナは、大阪府吹田市にある大阪モノレール「万博記念公園駅」の南側に広がる、大阪府の所有地に建設が計画されています。

計画地には「万博記念公園中央駐車場」や「ホテル阪急エキスポパーク(2020年2月29日閉館)」「万博記念ビル(旧協会本部ビル)」などがあります。
隣には大型複合施設「エキスポシティ」、駅を隔てた北側には太陽の塔でお馴染みの「万博記念公園」があります。

大阪モノレール「万博記念公園駅」から、アリーナ建設予定地を見た様子。正面に広がる敷地が「万博記念公園中央駐車場」。

2020年2月29日をもって閉館した「ホテル阪急エキスポパーク」。ホテルが取り壊されるか、再利用されるかは現在のところ未定となっています。
■ホテル阪急エキスポパークが閉館。最終日の様子を覗いてきました

「万博記念ビル」と「ホテル阪急エキスポパーク」。万博記念ビルは1969年9月竣工の建物。大阪万博開催時に協会本部ビルとして機能した。現在は大阪府の日本万国博覧会記念公園事務所が入居しています。
周辺の土地も再開発を予定
また、アリーナ計画地に隣接する土地もアリーナを建設・運営する民間事業者に貸し出す予定となっています。(
2023年4月以降)
※2023年4月以降に貸し出しが予定されている土地。現在は「千里住宅展示場(ABCハウジング)」などがある。
アリーナ単体では採算面で利益を上げにくいことから、大阪府は周辺の土地もアリーナを建設する事業者に貸し出す予定で、ホテルや商業施設の開発も許可しています。
アリーナの規模は関西最大!?
万博記念公園駅前に計画されている'多目的アリーナ'は、
固定座席数が最低15,000席以上が想定されています。これは関西のアリーナ施設では最大規模となる予定です。(大阪城ホールは固定席9,000席、最大収容人数16,000人)
スポーツ大会開催時のイメージ図 出典:大阪府資料最大収容人数は「固定席×1.5」が目安なので、万博公園のアリーナ施設は最大20,000人以上が収容できる施設を想定していると思われます。
首都圏で例えるなら‘横浜アリーナ‘と同等か、それを上回る規模が想定されています。
周辺道路やロータリーも再整備を検討
万博外周道路(府道茨木摂津線)や、大阪モノレール万博記念公園駅前のロータリー'も再整備が予定されています。

スケジュール
2019年9月17日(火)ー大阪府の吉村知事が定例記者会見で、万博記念公園駅南側にある府所有地に大規模多目的アリーナを誘致することを表明
2019年10月8日(火)ー民間事業者に向けた一般公募を開始
2019年10月18日(金)ー現地説明会を開催
【今後の予定】
新型コロナウイルス感染症対策による事業の自粛などからスケジュールが変更となりました。(1回目変更:3月3日、2回目変更:3月24日、3回目変更:4月3日、4回目変更:7月14日)
2020年10月26日(月)~30日(金)
ー応募提案の受付期間
2020年12月頃
ー最優秀提案者の決定
2025年
→新型コロナウイルスの影響を考慮し、大阪・関西万博開幕までの開業は条件にしないことを表明。
今後新しい情報が入り次第、追記していきます。
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