梅田の「E~ma(イーマ)」がやばい…。大型開発の波に取り残された施設に行ってみた

2020年01月04日
大阪市内の商業施設情報 0


どうも!皆さんこんにちは。こんばんは。Enjoy EXPO~エキスポシティの管理人アイスマンです。

今回は大阪・梅田エリアにある商業施設「E~ma(イーマ)」の現状についてご紹介したいと思います。





華やかな外観とは裏腹に、相次ぐ梅田エリアの開発に取り残される

E~ma(イーマ)は、JR大阪駅から徒歩5分ほどの阪神百貨店裏にある複合商業施設。地下2階~地上6階までがファッションや飲食店などが入る商業施設、地上7階~13階には映画館の「梅田ブルク7」が入居しています。



2002年4月に開業した同施設は、当時注目を集めていたセレクトショップ御三家(ユナイテッドアローズ・ジャーナルスタンダード・シップス)が揃って出店し話題に。そのほかにも個性的なファッション店から、有名スイーツショップなども出店し、大きな注目を集めました。


40店舗あまりという比較的規模が小さな商業施設でしたが、ピーク時の2006年度には93億円の売上があり、梅田の中でも個性的なファッションビルとして注目されました。


しかし、その注目も長く続かず、2008年に同じ梅田エリアに開業した商業施設「ブリーゼブリーゼ」に、主要テナントのユナイテッドアローズが引き抜かれてしまいます。

また、2011年にJR大阪駅のノースゲートビルディング内に開業した「ルクア」に複数のテナントが移転。さらに追い討ちをかけたのが、2013年にJR大阪駅北側のうめきた地区に開業した「グランフロント大阪」でした。



建物右側が「ルクア」が入るJR大阪駅ノースゲートビルディング。左側が「グランフロント大阪」。


それまで「E~ma(イーマ)」を支えてきた「SHIPS(シップス)」や「Edition(エディション)」といった主要ファッションブランドもグランフロント大阪への移転。その後、売上はピーク時の3分の1まで減少します。

また、上層階にある映画館の「梅田ブルク7」も、JR大阪駅に開業した「大阪ステーションシティシネマ」の影響を受け、客足が減少する事態となります。



流行のアウトドアブランドを集積し、再生を図るも…

相次ぐ梅田エリアの商業施設の新設で、多くのテナントを引き抜かれた「E~ma(イーマ)」ですが、2015年4月に大規模なリニューアルを実施。

流行のアウトドアブランドを主軸に、複数の個性的なファッションブランドを誘致し、梅田エリアにある他の施設と差別化を図りました。


当サイトでもリニューアルの情報を過去にご紹介したことがあります。


しかし、JR大阪駅周辺で相次いだ商業施設開業の影響は想像よりも大きく、客足の減少を食い止めるまでには至らなかったようです。


リニューアル後も数年で複数のテナントが撤退。今では多くの区画が空き店舗となっています。 








全ての店舗が閉店した「E~ma(イーマ)」地下2階。空きテナントを利用する形で、お化け屋敷が登場していました。※期間限定:2020年2月24日まで









比較的人通りがある1階部分も全ての店舗が閉店。華やかな外観とは裏腹に、施設内は薄暗い雰囲気が漂っていました。





1階~3階にある店舗は全て閉店(1/31現在)。営業しているのは、地下1階のカフェや服飾雑貨店と、4階のネイルやマッサージといった店舗が集まるサービスフロア。また5階にある飲食フロアのみです。





イーマのフロアマップ。多くが閉店しましたと記載されている。








今後はどのように再生を図るのか注目!

テナントの流出が止まらない「E~ma(イーマ)」ですが、この1月だけでも主力のアウトドアブランドなど計3店舗が閉店することが発表されています。


そんな「E~ma(イーマ)」ですが、昨年春に気になるニュースが飛び込んできました。それは


アメリカ企業による買収

■梅田の大型店舗ビルを取得、アンジェロ・ゴードン
https://tech.nikkeibp.co.jp/kn/atcl/nfmnews/15/030805134/?ST=smartnfm



海外からの観光客増加や、2025年に開催される大阪・関西万博など、海外の投資家や企業から注目を集めている大阪。

心斎橋や梅田などの都心部を中心に海外マネーが流れ込んできており、E~ma(イーマ)が入居するビルも「アンジェロ・ゴードン」というアメリカ企業が大半を取得したと報じられました。


この買収がどういう影響を及ぼすのかは定かではありませんが、今後の運営方針が変われば、また違った施設としてリニューアルが図られる可能性があります。



ともあれ、個人的に昔からよく利用していた「E~ma(イーマ)」。愛着のある施設がどう変わっていくのか、今後も見守っていきたいと思います。

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