太陽の塔といえば、故岡本太郎氏がデザインし建設された"EXPO'70(大阪万博)"のシンボル。現在はその大阪万博会場の跡地に整備された"万博記念公園"のシンボルとして、大阪を代表する建造物になっています。
そんな太陽の塔は1970年に開催された大阪万博のテーマ館として建設され、来年で完成から50周年という節目を迎えます。
前回の記事■ 実は太陽の塔は「あるもの」を見つめていた!?その瞳の先にある今は亡きあるものとは…太陽の塔には4つの顔があった!
そんなお馴染みの太陽の塔ですが、実は'4つの顔'があるのをご存知ですか?
まずは塔の頂部にある「黄金の顔」。
金色に輝く黄金のマスクは、未来を象徴しているそうです。未来は明るいよー!お金持ちになるよー!って太郎さんは言いたかったのかな。(んなわけない)
次は塔の中央にある「太陽の顔」。
塔の中央正面にある太陽の顔は'現在'を象徴しているそうです。皆さんはどういった表情に見えますか?自分にはちょっと拗ねたような顔に見えますが…
そして塔の裏にある「黒い太陽」。
塔背部にある黒い太陽は'過去'を象徴しているそうです。過去は暗く辛いけど、未来は明るいでっせー!っていう太郎さんのメッセージでしょうか。(んな単純なわけない)
これら3つの顔を持つ「太陽の塔」は、過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴であると同時に、生命の中心、祭りの中心を示したものだったそうです。ちょっと待った!始めに4つの顔って言っていたのにあと1つは?と思いませんでしたか。
最後のひとつは「地底の太陽」。
地底の太陽は大阪万博当時、テーマ館の地下に展示されていました。高さ約3メートル、全長約11メートルにもなる巨大な展示物であったとされていましたが、
大阪万博終了後の撤去作業から50年近く経った現在も行方がわからない状態となっています。そうなんです。実は現在も行方不明状態が続いており、今は忠実に再現したレプリカが塔内部に展示されています。
知っている人は早く返してあげてーーー!黄金の顔は実は2代目!?
最初にご紹介した太陽の塔頂部にある「黄金の顔」。金色に輝く未来を象徴した顔ですが、実は現在は2代目の顔なんです。 
初代の顔は雨風に晒され損傷が激しかったため、1992年度の大改修時に現在の2代目に取り替えられました。初代の顔は直径10.6メートル。厚さ0.8ミリの鋼板337枚を組み合わせ、表面には金色の特殊フィルムが貼られていたそうです。
なお、現在の2代目黄金の顔はステンレス製で痛みにくい素材なんですって。
そんな黄金の顔の初代ですが、実は万博公園内にある収蔵庫に分解して保管されていました。2018年に復元作業が完了し、全国各地の美術館などで一般公開され話題を集めました。
そして、大阪万博から50周年を迎える来年夏、万博公園内に新施設「ANNEX2020 EXPO'70」という建物を建設し、そこで初代黄金の顔を常設展示する予定となっています。
どの場所に新施設を建設するのか、どのような展示内容なのか。まだ詳しい情報は明らかなっていませんが、新しい万博公園の観光スポットになることは間違いないですね。
また新しい情報が入り次第、改めてご紹介したいと思います。
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