大阪モノレールの延伸が本格化!門真から南へ延伸し、4つの新駅を設置!2029年度開通か

2019年03月21日
大阪モノレール


エキスポシティの重要アクセス路線でもある大阪モノレール。モノレールとしては国内最長の路線距離を誇り大阪北部を東西に走り、大阪中心部から放射状に伸びている各路線を繋ぐバイパス路線として大きな役割を担っています。そんな大阪モノレールでは、かねてから門真市駅以南への延伸が検討されてきました。昨年7月には、大阪モノレールを運営する‘大阪高速鉄道‘が、大阪モノレールの門真市駅以南の延伸事業について、国土交通大臣に軌道運輸事業特許を申請したと発表。その後の動向が注目されてきましたが、国土交通省から先日、延伸を許可されたと発表しました。


047-min.jpg



大阪高速鉄道が申請した特許は「鉄道運輸に関するもの」で、モノレールを延伸して一般旅客の運輸事業を行うのに必要なものとなります。今回許可を得たものは‘門真市駅から南へ8.9キロ延伸するもの‘になります。門真市駅(門真市新橋町)を起点に、大阪府道2号大阪中央環状線沿いに南へ8.9キロ延伸し、東大阪市若江西新町までの延伸を検討しています。



大阪モノレール-min
出典 https://www.osaka-monorail.co.jp/monorailwp/wp-content/uploads/2018/07/6f06ca54d5b78b750ea860bbde0d5127.pdf


延伸区間に4つの新駅を設置


(仮称)門真南駅(門真市)
ー大阪メトロ 長堀鶴見緑地線と連絡

(仮称)鴻池新田駅(東大阪市)
ーJR学研都市線と連絡

(仮称)荒本駅(東大阪市)
ー近鉄けいはんな線と連絡

(仮称)瓜生堂駅(東大阪市)
ー近鉄奈良線と連絡


今回の延伸で設置される予定の駅は以上の4つとなります。大阪中央環状線沿いに南へ延伸する計画で、具体的には門真市に1つ(門真南駅)、東大阪市(鴻池新田駅・荒本駅・瓜生堂駅)に3つの新駅が設置予定となっています。(仮)門真南駅で「大阪メトロ 長堀鶴見緑地線」と、(仮)鴻池新田駅で「JR学研都市線」と、(仮)荒本駅で「近鉄けいはんな線」と、(仮)瓜生堂駅で「近鉄奈良線」と接続予定となっています。特に今回の延伸で終着駅となる「瓜生堂駅(うりゅうどうえき)」は、近鉄奈良線の「八戸ノ里駅」と「若江岩田駅」の中間にあたり、近鉄もこの付近に新駅を設置する予定となっています。




2029年の開業を目標

今回の門真市駅以南への延伸は2029年度の開業を目指しています。従来と同様、跨座型モノレールを複線で建設し、門真市~瓜生堂駅間の開業は、2029年を予定しています。今年の4月以降に着工を予定しており、総事業費は1,050億円を予定しています。





ますます便利に!

今回の延伸によって、東大阪方面から大阪空港(伊丹空港)へのアクセス路線としてはもちろん、大阪市内から放射状に延びる延びる路線を繋ぐバイパス路線として、ますます大きな役割を果たすことになる大阪モノレール。沿線には大学や大型商業施設なども多く立地しているため、学生の選択の幅、お買い物の選択種が広がることが予想されます。ただ、懸念されるのは、ただでさえ‘高い‘という印象の乗車料金が延伸を機にどのような料金体系になるのかも注目されます。個人的にはせめて大阪メトロ並みの料金体系になればと思っているのですが・・・。また延伸によって大阪モノレール本線は総延長約30kmに及ぶこととなります。東京モノレールのように主要駅のみを走る、快速などの種別も登場するのかなどにも注目が集まりそうです。





一方で彩都線延伸は中止へ

本線が門真市から南へ延伸される一方で、万博記念公園駅から彩都西駅を結ぶ支線「彩都線」もかねてから延伸が予定されていました。ただ、延伸が予定されていた彩都東部の開発が住宅中心から工場中心へ計画が変更されるにつれ、昨年大阪府は彩都線の延伸を中止すると発表。今回正式に彩都線の延伸を中止することが発表されました。




国土交通省からのお墨付きを頂いたことで大きく前進する大阪モノレールの延伸計画。開業は約10年後とまだまだ先の話にはなりますが、今後は工事の状況なども当ブログでご紹介できればと考えています。


大阪高速鉄道プレスリリースはこちら


関連記事