昨年のポケモンEXPOジムの閉館に続き、今月末にはオービィ大阪が閉館することが発表され、苦戦が続くエキスポシティのエンターテインメント施設。その中でも好調な施設が水族館と動物園、美術館の要素を合わせもつ施設「NIFREL(ニフレル)」になります。8月末には入館者数が400万人を超え、エキスポシティの大きな集客施設のひとつになっています。今回はそんな「NIFREL(ニフレル)」の好調な要因について検証してみたいと思います。

累計入館者数が400万人を突破!
ニフレルの入館者数が先日開業から約2年9ヶ月となる8月末に400万人を突破したことが明らかになりました。これは1か月あたり約12万人、1日あたりだと約4,000人の人が訪れている計算になります。
開業初年度の入館者数は約200万人を記録。その後は開業景気も落ち着き、年間110万人程度で推移していることがわかります。これは親会社でもある‘海遊館‘の入館者数の約半数程度になりますが、関西でいうと‘須磨海浜水族館‘と同規模の入館者数でもあります。ニフレルは水族館の中でもかなり小規模なことを考えると、かなり健闘している方なのではないでしょうか。
施設名 | 年間入場者数 | 施設規模 (延床面積)
|
海遊館 | 約230万人 | 27,200㎡ |
京都水族館 | 未公表 (推定140万人)
| 11,000㎡ |
須磨海浜水族園 | 約120万人 | 12,000㎡ |
ニフレル | 約110万人 | 7,000㎡ |
好調な要因はなに?
同じエキスポシティ内にある施設は苦戦する施設が多い中、なぜ‘ニフレル‘は好調な客足を維持しているのでしょうか。もちろん、水族館という幅広い世代が訪れやすい施設だからという理由もあると思いますが、他の施設には見られない集客装置があるのではないでしょうか。
①今までにない新感覚の水族館ニフレルは正式には‘水族館‘ではありません。水族館の要素が強い施設ではありますが、水族館と動物園と美術館の要素を組み合わせた今までにない新感覚ミュージアムという表現をしています。実際に館内では水族館で見られる生きものはもちろん、動物園のようなゾーンがあったり、また美術館のようにアートを展示したエリアもあります。このようにニフレルは小さい施設ながらも、今までの水族館にはない新しい展示方法が特徴で、また好調な客足の要因ではないでしょうか。
②積極的なPR戦略ニフレルはCMやSNSをはじめ、多くの広告媒体を使って施設のPRを実施しています。テレビでニフレルのCMは見たことあるけど、他施設のCMはあまり見たことがないという方も多いのではないでしょうか。また、著名なアーティストなどとコラボした展示会なども実施していることも他施設にはあまり見られないことです。
他にもさまざまな戦略がニフレルの好調な客足の要因になっていると思われますが、この好調な客足を他施設にも回遊させることが今後のエキスポシティの課題ともいえるのではないでしょうか。エキスポシティの施設はそれぞれ別会社が運営していることもあり、いまいち連携不足感が否めません。開業当初よりは施設間の連携も増えてきている印象ではありますが、まだまだ改善の余地があると言えそうです。個人的には全施設を回遊できる「EXPOCITYフリーパス」のようなものを作られることを願っているのですが運営会社がバラバラの分、実現はなかなかハードルが高いのかもしれませんね。
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コメント
ららぽーとによく来る親子連れならまさにマストバイ。
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2018/09/12 23:47 URL 編集返信