最新版!2017年度の全国百貨店売上ランキングTOP10が明らかになりました!
2018年05月15日
全国的に百貨店の不況が伝えられる昨今。実際に地方の百貨店は閉店が相次ぐなど、百貨店を取り巻く環境は依然厳しい状況にあります。ただそんな中でもアジア圏を中心としたインバウンド需要により、東京や大阪といった都市部では比較的好調に推移。そして今年も決算時期を迎え、最新の百貨店の売上状況が明らかになってきています。今回も決算情報などから独自に集計した、最新版の全国百貨店売上ランキングTOP10をご紹介したいと思います。
順位 (昨年) | 店舗名 | 売上高 | 対前年比 |
1位 (1位) | 伊勢丹新宿本店 | 2,741億円 | +2.1% |
2位 (2位) | 阪急うめだ本店 | 2,403億円 | +9.0% |
3位 (3位) | 西武池袋本店 | 1,851億円 | -0.8% |
4位 (8位) | JR名古屋 タカシマヤ | 1,576億円 | +22.0% |
5位 (4位) | 三越日本橋本店 | 1,553億円 | -5.9% |
6位 (6位) | 高島屋大阪店 | 1,414億円 | +8.8% |
7位 (5位) | 高島屋日本橋店 | 1,342億円 | +1.0% |
8位 (7位) | 高島屋横浜店 | 1,316億円 | +1.7% |
9位 (11位) | あべのハルカス 近鉄本店 | 1,176億円 | +15.0% |
10位 (9位) | 松坂屋名古屋店 | 1,176億円 | -0.3% |
長らくあまり変動のなかった【全国百貨店売上ランキングTOP10】ですが、2017年度は大きな変動がありました。
タカシマヤ ゲートタワーモールの開業
JR名古屋駅にある百貨店‘ジェイアール名古屋タカシマヤ‘。JR名古屋タカシマヤに隣接するJRゲートタワーに若者向けの専門店街「タカシマヤ ゲートタワーモール」を2017年4月17日に開業。ジャイアール名古屋タカシマヤの実質的な増床で、これまで百貨店で取り込めていなかった20~30代をターゲットに、人気のセレクトショップやブランドを誘致。2館を合計した売上高は1576億円(前年比+22.0%)となり、前年の8位から大きくランクアップしました。
インバウンドで絶好調な大阪
関西国際空港で相次ぐ格安航空機LCCの増便により、アジア圏の観光客が急増している大阪。人気観光地‘京都‘や‘奈良‘の玄関口になっていることや、アジア圏に近い地の利を活かしたことで、関西国際空港に近いミナミの百貨店を中心に大きく売上を伸ばしました。南海難波駅に直結する‘高島屋大阪店‘は、免税売上が前年比59%増えるなどした結果、66年ぶりに高島屋の売上高首位になりました(グループ会社のジャイアール名古屋タカシマヤは除く)。また同じく免税売上が前年比5倍以上になった‘あべのハルカス近鉄本店‘も大きく売上を伸ばし、十数年ぶりにトップ10入りとなりました。
来年度はどうなる?
各社から来年度(2018年度)の売上予想も出ていますが、ほぼ前年並みか微増にとどまると予想されています。今後もインバウンド需要は続くとみられていますが、世界経済など先行きが不透明な部分も多く、予想が難しい状況にあるようです。
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