大阪なのに「奈良」!?茨木市にある不思議な地名の由来を探ってみた!
突然ですが、皆さんは大阪・茨木市に「奈良町」という地名が存在することをご存知でしょうか。

その地名は阪急京都線・大阪モノレール「南茨木駅」の北東側にあります。(奈良町の隣には東奈良という町名も存在する)

こちらは茨木市奈良町にある府道大阪中央環状線と市道の交差点。


交差点名は「奈良」!!!
初めて訪れた人は「大阪やのに、なんで奈良やねん!?」と戸惑う方もいらっしゃるとか…。
ではなぜ、この辺り一体が「奈良町」という町名になったのでしょうか。その謎を解決するヒントは奈良交差点から300mほどの場所にある神社にありました。

奈良町から府道大阪中央環状線を挟んで反対側に位置する「奈良春日神社」。元々は現在の府道大阪中央環状線が通る場所に社殿があったそうですが、昭和38年の中環建設に伴い社殿を移設。現在の場所に移ったようです。

地元では単に「春日神社」と呼ばれているようですが、正式名称は頭に「奈良」が付きます。(ちなみに茨木市内には春日神社が9つも存在するそうです)

神社の境内に由緒書きがありました。
創建年代不詳なるも、往昔当村住人三宅石雄の妻は藤原氏の出身にて子無きを憂え大和の国春日大明神に祈りて男子を出産。故に御神威を崇め大神を勧請し地名を奈良と呼び、安産の神として崇敬される。後、春日神社と称し全村崇敬の誠を捧げ奉れり。当時の神事祭等は大和の国奈良春日大社の神職三人来たりて行うと伝えられる。明治五年村社に列せられる。
簡単に説明すると、「昔、この村に住んでいた人が子供を授からないので、大和の国にある春日神社にお祈りしたところ、男子を出産。それを機に神社を勧請して地名を奈良と呼び、安産の神として崇敬。後に神社の名前を春日神社とした」。ということのようです。
「奈良」という地名はここから付けられたようです。
なお、奈良町の隣には「東奈良」という町名も存在します。

奈良町の東に位置することから、このような町名になったのでしょう。

茨木市東奈良にある公園。南茨木駅近くにある公園ですが、入口には馬の形をした埴輪(レプリカ)が設置されていました。

ほかにも公園内にはさまざまな埴輪のレプリカが設置してありました。(ちょっと怖い^^;)
この辺りは古くから人々が暮らしていた形跡があり、弥生時代の銅鐸の鋳型なども発掘されているそうです。

銅鐸の鋳型は昭和48年~49年にかけて発掘されたようです。

周辺は大阪万博後に阪急電鉄が整備した高層住宅が建ち並んでいます。

地区内にある茨木市立東奈良小学校。1982年に開校した茨木市内では比較的新しい小学校のようです。
奈良という地名は町名だけでなく、学校や公園、商業施設など、今も幅広く使われていました。
ということで今回は「奈良」という地名の由来ついて調査してみましたが、いかがでしたか。普段なにげなく使っている地名にも、今まで知らなかった歴史が隠されていることがあります。
皆さんもご自身がお住まいの地名の由来を探ってみては?
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