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千里セルシーの閉館から約2年。千里中央再開発の現在と今後。

2021/06/11
【豊中市】の気になる情報 0

 どうも!「Enjoy EXPO」のアイスマンです。

今後の動向が気になる「千里中央地区の再開発」について。商業施設「千里セルシー」の閉館から約2年が経過した現在の千里中央地区の状況と、再整備が検討されている今後の街づくりについてご紹介いたします。

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千里中央地区の再開発とは

1962年、日本初の大規模ニュータウンとして大阪・千里丘陵に整備された「千里ニュータウン」。街びらきから約60年が経過し、ニュータウンでは老朽化した団地の建て替えや新しいマンションの整備、商業施設の再整備などが活発化。千里ニュータウンの一大商業エリアとして整備された「千里中央」でも、土地のポテンシャルを活かした再開発が計画されています。

なかでも高い注目を集めているのが「千里セルシーと千里阪急」の一体的再整備計画。



出典:H2Oリテイリングニュースリリース

2018年2月、エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は千里阪急と千里セルシーの一体再開発の検討を始めると発表。関西の報道機関などでも大々的に報じられました。

千里中央地区(大阪府豊中市)における千里阪急及び商業施設セルシーとの一体再開発に関するお知らせ (2018.02.28)

施設の老朽化が進んでいることなどから「千里セルシー」と「千里阪急」を一体的に再開発し、延床面積約10万㎡級の大型複合商業施設を整備するという内容でした。


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千里セルシーは1972年に開業した地上6階、地下1階建ての大型複合商業施設。大型船をモチーフとした建物には映画館やボーリング場、屋上にはプールも設置されるなど、開業当時は最先端の複合型商業施設でした。



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施設中央に設置された「セルシー広場」は若手歌手の登竜門といわれ、若手アイドルが新曲を披露したり、握手会を開催する場所として定着。各種イベントや民放の公開収録なども行われてきました。

しかし、2013年に改正耐震改修促進法に基づき実施した耐震診断で「震度6強から震度7程度の揺れで倒壊、または崩壊する可能性が高い」という結果を受け、再整備の検討が進められてきました。

その後はテナントの退去が進み、2019年5月31日をもって閉館。約47年の歴史を幕を下ろしました。

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「千里セルシー」と一体的な再開発が検討されている「千里阪急」。

1970年に建設された郊外型百貨店で、地上7階、地下2階建て。三角形外造材をもつ外観が特徴の建物です。

こちらは2008年に耐震補強工事を実施していることもあり、千里セルシーとは対照的に現在も営業を継続しています。


千里セルシーの閉館から約2年。再開発計画の現在と今後

千里セルシーと千里阪急の一体的再開発が検討され、2019年5月末には「千里セルシー」が閉館。順調に進むと思われていた再開発計画ですが、その後具体的な続報はなく、セルシーの閉館から約2年が経過しました。

そして今年3月に少し気になるニュースが入ってきました。

千里阪急ホテルが2025年度末に閉館するようです。(2021.03.31)

阪急阪神ホールディングスは新型コロナウイルス感染拡大に伴う宿泊客の減少などによるホテル事業の悪化を受け、傘下の阪急阪神ホテルズが運営する21ホテルのうち、千里阪急ホテル(豊中市)など6ホテルの営業を令和7年度末ごろまでに順次終了すると発表しました。


2025年度末頃の営業終了が発表された「千里阪急ホテル」。

千里阪急ホテルは1970年に開業した都市型リゾートホテルで、千里丘陵で開催された大阪万博開幕時には多数の著名人が宿泊。その後も千里を代表するホテルとして地域住民に親しまれてきました。

そんなホテルの閉館について、阪急阪神ホールディングスは5月の決算発表において以下のように述べています。

■千里中央エリアにおける取組
・千里阪急ホテルは、建物の老朽化が進んでいることから、今般、2025年度末頃に営業を終了することとした。

・また、当社グループの重要な事業拠点である千里中央エリアでは、現在、同ホテルの隣の街区で ある千里中央駅前地区(千里阪急百貨店・千 里セルシー等)において再整備計画が検討されている。

・こうした中で、当社グループでは、千里中央エリアにおいてより良いまちづくりを行うべく、同ホテルの跡地の有効活用を検討していくが、駅前・駅周辺の開発は、街の活力や利便性を維持しながら進めていくことが必要であることから、同ホテルの跡地開発の検討については、駅前地区の再整備計画の内容や進捗等をみながら進めていくこととする。

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また、「千里阪急ホテルの跡地開発について、現時点での方向性があれば教えてほしい。」という株主からの質問に対して、以下のように述べています。



千里阪急ホテルの隣の街区である千里中央駅前地区では既に再整備計画が検討されており、またその北側にある当社グループのオフィスビル(阪急千里中央ビル)も老朽化が進んでいること等から、同ホテルの跡地開発の検討にあたっては、こうしたことも考慮に入れながら、千里中央エリア全体の魅力度が高まるよう、より良いまちづくりを志向していくことが大切だと考えている。

当社グループでは、P71にも記載のとおり、⻄宮北口エリアで、ここ10数年かけて、大規模商業施設「阪急⻄宮ガーデンズ」の開発をはじめ、魅力あるまちづくりに取り組んできたが、この千里中央エリアも、当社グループにとって重要な事業拠点であることから、⻄宮北口と同様、多くの方々から支持されるようなまちづくりを目指して、今後、自治体や関係者の皆様と協議を重ねながら、同ホテルの跡地開発の検討を深度化させていきたいと考えている。

2020年度決算説明会における質疑応答資料より一部抜粋

発言内容から察するに西宮北口エリアを参考とした施設整備を検討しているということでしょうか。

また、千里阪急に隣接する「阪急千里中央ビル」について言及していることも注目されます。


千里阪急に隣接する「阪急千里中央ビル」は、1980年竣工の地上11階建てのオフィスビル。2006年に耐震補強済みですが、築40年以上が経過し、老朽化が進んでいます。


2019年3月に豊中市が作成した「千里中央地区活性化基本計画」では、北大阪急行線千里中央駅西側も含めたエリアを再整備の検討対象地域としており、千里中央の再開発は今後、より広域的なものとなる可能性があります。

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「オトカリテ千里中央(旧千里大丸プラザ)」。1970年に完成した同建物は千里セルシーや千里阪急と同じく老朽化が進んでおり、豊中市が作成した「千里中央地区活性化基本計画」では再整備の対象となっています。


ただ、いずれにしても現時点で再開発に対する具体的なことはなにも決まっておらず、今後も関係各位で話を進めていくとしています。

北大阪急行線の箕面延伸や万博記念公園駅前のアリーナ開発計画など、千里中央エリアを取り巻く環境は今後大きく変化していくことが予想されます。

北摂を代表する一大商業エリアの再開発ということで、今後の動向が気になるところです。
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