国内での感染症患者が500人を超えた‘新型コロナウイルス‘。
全国でイベントの延期や中止、テーマパークの休園などが相次いでいる日本国内。商業施設も都市部にある百貨店などを中心に、訪日客減少に伴うインバウンド消費の落ち込み、国内客の外出を控える動きで売上が大きく落ち込んでいます。
今回は新型コロナウイルスの影響が大きく反映された、2月の全国百貨店売上高(対前年同月比)をご紹介したいと思います。

昨年の売上高ランキングから見る増減
今回の新型コロナウイルスの影響が、どの地域で、どれほどの影響を及ぼしているのか、最新版の全国百貨店売上高ランキングを引用する形でご紹介していきます。
2020年2月度売上高増減(対前年同月比)
店舗名 | 2020年2月度売上増減 (対前年同月比)
|
伊勢丹新宿本店 (東京) | -10.4% |
阪急うめだ本店 (大阪) | -18.1% |
西武池袋本店 (東京) | -7.2% |
JR名古屋高島屋 (名古屋) | -7.8% |
高島屋大阪店 (大阪) | -25.6% |
三越日本橋本店 (東京) | -15.9% |
高島屋横浜店 (横浜) | -11.0% |
高島屋日本橋店 (東京) | -0.8% |
あべのハルカス近鉄本店 (大阪) | -15.3% |
松坂屋名古屋店 (名古屋) | -14.0% |
※いずれも速報値
2018年度の「全国百貨店売上高ランキングTOP10」の店舗をピックアップしてみました。
2月は新型コロナウイルスの影響による訪日客の減少に加え、下旬ごろからは国内の来店客も減少しました。
昨年は2月だった旧正月(春節)が、今年は1月にズレた影響や、記録的な暖冬などで各社とも大きく売り上げを落としました。
特にインバウンドの売上比率が高い店舗ほど、減少率が大きい傾向にあります。
売上の減少幅が大きかった店舗
店舗名 | 2020年2月度売上増減 (対前年同月比) |
大丸心斎橋店 (大阪) | -45.5% |
三越銀座店 (東京) | -36.2% |
松屋銀座店 (東京) | -32.4% |
大丸札幌店 (札幌) | -28.3% |
下関大丸 (山口) | -26.3% |
高島屋大阪店 (大阪) | -25.6% |
丸井今井札幌本店 (札幌) | -24.9% |
大丸梅田店 (大阪) | -22.3% |
※いずれも速報値
減少幅が2割を超えている店舗をピックアップしました。
訪日客の売上比率が高い、東京・銀座、大阪・心斎橋および難波、札幌などを中心に大きく売上が落ち込んでいることがわかります。※下関大丸は売場の改装などで、売場面積が減少しているため、特殊事情ということになるかと思います。
3月は訪日客のさらなる減少に加え、営業時間短縮や休業などの影響もあり、この数字よりもさらに落ち込むと予測されています。一刻も早く新型コロナウイルスが落ち着いてくれることを願うばかりです...
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