エキスポシティ開業の影響を最も受けている施設はあそこ⁉︎

2016年05月18日
エキスポシティ




まもなくグランドオープンから半年が経つエキスポシティ。連日多くの人で賑わう同施設ですが、開業前から周辺商業施設へのさまざまな影響が心配されていました。広域からの集客を目指すエキスポシティは、その商圏の広さから梅田などの繁華街にも危機感は及び、業界内では戦々恐々としたなかでの開業となりました。そんなエキスポシティ開業の影響を少し調べてみました。

056-min_2016051712270062b.jpg 
■施設概要
●施設名称 エキスポシティ
●所在地* 大阪府吹田市千里万博公園2-1
●敷地面積 約172,000㎡
●延床面積 約223,000㎡
●店舗面積 約88,000㎡
●店舗数* 312店舗
●駐車台数 約4,100台
●開業日* 2015年11月19日




エキスポシティ近隣の大型商業施設

エキスポシティ周辺地図-min






イオンモール茨木

003-min (1) 

■施設概要
●施設名称 イオンモール茨木
●所在地* 大阪府茨木市松ヶ本町8-30
●敷地面積 約63,000㎡
●延床面積 約146,000㎡
●店舗面積 約46,000㎡
●店舗数* 約150店舗
●駐車台数 約2,500台
●開業日* 2001年1月1日

エキスポシティから最も近い距離にある大型商業施設になります。エキスポシティから東に約1.5キロほどの場所にあり、車で約7~8分、自転車で約15分ほどの距離になります。エキスポシティ開業の約半年前に全テナントの8割を入れ替える大規模なリニューアルを実施。より地域住民を意識したテナント構成とし、広域客をターゲットとしたエキスポシティと、差別化を図りました。エキスポシティ開業当初はやや客数が減ったように感じられましたが、最近は以前と変わらないほどの人出に戻ってきている印象です。JR茨木駅から徒歩圏内、主要幹線道路に面していること、周辺住民の多さなどの強みがある印象です。



みのおキューズモール


■施設概要
●施設名称 みのおキューズモール
●所在地* 大阪府箕面市西宿1-17-22
●敷地面積 約37,000㎡
●延床面積 約107,000㎡
●店舗面積 約43,000㎡
●店舗数* 約105店舗
●駐車台数 約1,800台
●開業日* 2003年10月

エキスポシティから北西に約5キロの場所にある大型商業施設になります。エキスポシティから車で約15~20分、自転車で約40分ほどの距離にあります。エキスポシティ開業後はエキスポシティと重複する複数のテナントが閉店しています(ボーネルンド・アプレレクール・LUSH・フランフラン*5/22閉店など)。エキスポシティ開業で最も影響を受けている施設のひとつではないかと思います。同施設周辺には駅がなく、自家用車での来店が主になることがネックとなり、一定数の客がエキスポシティに流れている印象です。




千里中央エリア

044-min_20160517122700f63.jpg

エキスポシティから西に約4キロの場所にある北摂を代表する一大商業エリア。百貨店の「千里阪急」や、ショッピングモールの「千里セルシー」「せんちゅうパル」などが立ち並ぶ。エキスポシティ開業の際にいくつかのテナントが移転(auショップなど)しましたが、今のところ特に目立った影響は出ていない印象です。むしろエキスポシティ開業で、北大阪急行線から大阪モノレールへの乗り換え客が増加。エリアへの来街者が増加している印象です。今後は来街者をどう取り込んでいくかが課題となりそうです。



梅田エリア

076-min_201605171231277f4.jpg

大阪キタエリアの繁華街。百貨店やショッピングビルなどが多数立ち並び、大阪を代表する繁華街として知られています。エキスポシティ開業当初はその影響が業界内でも心配されましたが、百貨店・ショッピングビルともに売上・来館者ともに影響はほとんど見られません。昨年春に開業した「ルクアイーレ」も順調に売上を伸ばし、ほぼ目標通りの売上を達成しました。また、大型商業施設「グランフロント大阪」も3年連続で増収するなど、エキスポシティ開業の影響はほとんど見れれません。




エキスポシティの開業で大きな影響も心配された周辺商業施設ですが、個人的に思っていたよりも影響は最小限でとどまっている印象です。今後も周辺商業施設への影響を含め、さまざまな観点から動向を見守っていきたいと思います。



関連記事