大阪モノレールの延伸工事がついに始動!新駅4ヶ所はどこにできる?

2020年02月20日
大阪モノレール 0


エキスポシティの重要アクセス路線でもある大阪モノレール。モノレールとしては国内最長の路線距離を誇り大阪北部を東西に走り、大阪中心部から放射状に伸びている各路線を繋ぐバイパス路線として大きな役割を担っています。





大阪モノレールでは、かねてから門真市駅以南への延伸が検討されてきました。


2019年3月には、国土交通省から延伸を正式に許可され、次の段階となる工事の許可を申請する「門真市駅~(仮)瓜生堂駅間の工事施行許可」を大阪府知事を通して国土交通大臣に申請。これにより、いよいよ延伸工事が本格化することとなります。


今回は気になる「大阪モノレールの延伸事業」により、新設される4つの駅についてご紹介したいと思います。







大阪モノレール延伸事業とは

大阪モノレールは、大阪空港から門真及び彩都方面を結ぶ延長28km、計18駅の都市高速鉄道として大阪北部の広域鉄道ネットワークとして機能しています。

大阪モノレールでは、さらなる鉄道広域ネットワークの拡充のため、門真市駅から南に約9km延伸し、4つの新駅(門真南駅・鴻池新田駅・荒本駅・瓜生堂駅※いずれも仮称)を新設。

(仮)門真南駅で大阪メトロ長堀鶴見緑地線と、(仮)鴻池新田駅でJR学研都市線と、(仮)荒本駅で近鉄けいはんな線と、(仮)瓜生堂駅で近鉄奈良線との接続を予定しています。


この延伸により、大阪市域より放射状に延びる各路線が接続され、利便性の向上や移動時間の短縮などの効果が期待されています。なお、延伸区間は2029年の開通を予定していいます。




大阪モノレール延伸事業概要
区間:門真市-門真南ー鴻池新田ー荒本ー瓜生堂
※新駅はいずれも仮称
延長:約8.9km(門真市域2.4km、大阪市域1.2km、大東市域0.2km、東大阪市域約5km)
需要:一日あたり37,000人
事業費:1,050億円(総額)
開通目標:2029年
構造:誇座型モノレール





実は大阪市内も通る!?延伸ルートの詳細

大阪モノレールの延伸は、門真市駅がある門真市新橋町から東大阪市若江西新町に新設される駅(瓜生堂駅)までの8.9kmを予定しています。

大阪府道2号(大阪中央環状線)と近畿自動車道に沿う形で南に延伸し、4つの新駅(門真南・鴻池新田・荒本・瓜生堂)を設置します。延伸ルートには門真市域(2.4km)や東大阪市域(5.0km)はもちろん、一部大阪市域(鶴見区1.2km)や大東市域(0.2km)も通ります。



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新駅その①「(仮)門真南駅」

(仮)門真南駅は門真市駅から南に約2.4km先の門真ジャンクション付近に設置される予定の新駅になります。

この駅では‘大阪メトロ長堀鶴見緑地線‘「門真南駅」と乗り換え可能です。

新駅からもほど近い場所に駅があるため、乗り換えは比較的しやすいものと思われます。新駅周辺には「なみはやドーム」や「三井アウトレットパーク大阪鶴見」などがあります。


大阪モノレール延伸5-min


(仮)門真南駅のイメージ図








新駅その②「(仮)鴻池新田駅」

仮)鴻池新田駅は(仮)門真南駅から南に約2.0km先の大阪府立城東工科高校付近に設置される予定の新駅になります。

この駅では‘JR学研都市線‘「鴻池新田駅」と乗り換え可能です。

しかし、新駅とJR学研都市線の鴻池新田駅は少し距離があり、乗り換えにはやや不便なため、駅間の整備が必要と思われます。新駅周辺には、西側は主に工場地帯、東側は主に住宅地が広がっています。


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(仮)鴻池新田駅のイメージ図







新駅その③「(仮)荒本駅」

(仮)荒本駅は(仮)鴻池新田駅から南に約2.4km先の東大阪市役所の東にあるイオン東大阪店付近に設置される予定の新駅になります。イオン東大阪店は閉店を予定しており、その跡地に新駅と駅前広場が整備される予定となっています。

この駅では‘近鉄けいはんな線‘「荒本駅」と乗り換え可能です。

新駅と近鉄けいはんな線の荒本駅は比較的距離が近いため、乗り換えはしやすいものと思われます。新駅周辺には、東大阪市役所や府立中央図書館などがあります。


大阪モノレール8-min



(仮)荒本駅のイメージ図



新駅設置予定場所は「イオン東大阪店」がある場所となっています。イオン東大阪店は2022年に定期借地契約の満了を迎えます。このことから2022年頃、もしくはその数年後に閉店し、跡地に駅舎と駅前広場が整備されるものと思われます。






新駅その④「(仮)瓜生堂駅」

(仮)瓜生堂駅は(仮)荒本駅から南に約2.0km先の近鉄奈良線上に設置される予定の新駅になります。

この駅は近鉄奈良線の線路上に建設予定で、近鉄奈良線もこの場所に新駅を建設予定となっています。近鉄奈良線の新駅は2階部分に、3階部分に大阪モノレールの新駅を建設予定となっています。

どちらも新設される駅とあって、乗り換えがしやすい駅の設計になると思われ、蛍池駅や山田駅・南茨木駅・門真市駅のようにスムーズに乗り換えすることが可能になると思われます。新駅周辺には、ニトリモール東大阪や東大阪医療センターなどがあります。



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(仮)瓜生堂駅のイメージ図








以上、大阪モノレールの延伸によって新設される駅をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

実際の開通はまだ10年も先のことなので、新駅周辺は今とは違った風景に変わっているかもしれません。また今後、新駅設置に伴い、周辺の整備は進めれらていくはずです。

今後も当ブログでは大阪モノレール延伸事業について、動きがあり次第ご紹介していきたいと思います。






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