あの駅の利用者が急増!?大阪モノレールの最新の利用者数が発表されました!

2019年07月05日
大阪モノレール




エキスポシティの主要アクセス路線でもある「大阪モノレール」。営業距離が日本最長のモノレールとして知られ、かつてはギネス世界記録でも認められた世界最長の営業距離を持つモノレールでした。(2011年に中国の新路線に抜かれたため、現在はギネス記録には認定されておりません。)現在は、北大阪地区のターミナルである千里中央や、大阪国際空港(伊丹空港)、万博記念公園などへのアクセス路線として、日頃から多くの方に利用されています。また、将来的には東大阪方面への延伸が予定されているなど、今後も大阪の重要な鉄道路線として発展していくことが見込まれています。そんな大阪モノレールの最新の利用者動向が発表されましたのでご紹介したいと思います。


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年間利用者数は過去最高を更新

大阪モノレールを運営する大阪高速鉄道の決算情報によると、昨年度(2018年度)の大阪モノレール全体の利用者数は約4,900万人と、前年度より100万人増加し、過去最高を更新しました。内訳は定期利用者が年間2,153万人と前年より約300万人ほど増加、一方で定期外利用者は約2,700万人と前年より約200万人減少しました。定期外利用者が減少した理由は、よりお得な定期券への移行が進んでいるためと思われます。6月に発生した‘大阪北部地震‘や秋にかけて度々襲来した台風などの影響もありましたが、それらの影響を差し引いても利用者は増加しました。






増加要因は沿線人口の増加

年間(2018年度)の利用者数が過去最高を更新した要因は、沿線人口の増加や沿線開発などが影響しているものと思われます。昨年度は利用者数を押し上げる大型開発こそありませんでしたが、沿線ではマンションの開発などにより人口は着実に増加。このことが利用者数を押し上げる要因になっているものと思われます。





駅別の利用者数

駅名
2016年度
1日平均旅客数
2017年度
1日平均旅客数
2018年度
1日平均旅客数
大阪空港7,400人7,607人8,424人
蛍池13,433人14,060人14,580人
柴原4,684人4,839人4,967人
少路6,131人6,440人6,570人
千里中央20,806人20,530人20,762人
山田9,078人9,210人9,488人
万博記念公園
11,976
10,593人10,555人
宇野辺3,762人3,911人3,873人
南茨木15,195人15,477人15,569人
沢良宜1,758人1,855人1,857人
摂津2,517人2,561人2,638人
南摂津4,584人4,870人4,907人
大日6,999人7,233人7,377人
門真市11,034人11,325人11,361人
公園東口739人771人804人
阪大病院前3,638人3,843人3,885人
豊川1,634人1,633人1,549人
彩都西4,371人4,747人5,098人

昨年度よりも増加した駅は***
昨年度よりも減少した駅は***

エキスポシティの最寄り駅でもある‘万博記念公園駅‘の利用者数は前年とほぼ変わらず。いわゆるエキスポシティの開業フィーバーは落ち着いてきたことが伺えます。一方で昨年、商業施設などがリニューアルオープンした‘大阪空港駅‘などは大きく利用者数を伸ばしています。また開発が進む‘彩都西駅‘なども順調に利用者数を増やしています。






今後も増加傾向?

大阪モノレールは今後も沿線人口の増加や開発などにより、利用者数はしばらくの間、増え続けることが予想されます。2023年度に予定されている北大阪急行線の箕面方面への延伸や、2025年頃にかけて予想される‘千里中央地区‘の大型開発などが控えています。さらに2029年度には東大阪方面への延伸も決定しています。


大阪モノレール利用者数推移
出典 http://www.osaka-monorail.co.jp/jpn/company/co_pop_unyu01.html

こちらは大阪モノレールの利用者数をグラフで表したものになります。赤線が今年度の利用者数になりますが、4月・5月ともに前年よりも利用者数が若干増えています。




将来的には
東大阪方面への延伸も決定している大阪モノレール。今後はますます利用者が増えると見込まれており、さらなる沿線の発展が期待されるところです。



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