赤字!?それとも儲かってるの!?非公表だったエキスポシティの売上が明らかに!
2018年05月18日
2017年度の売上高は532億円
>>三井不動産決算発表資料
この資料によると、エキスポシティのメイン施設‘ららぽーとEXPOCITY‘の2017年度(2016年4月~2017年3月)の売上高は532億円であることが判明しました。しかし、業界に詳しい方ならピンっとくる方もいるかもしれませんが、結局のところ儲かっているの?と思った方も多いのではないでしょうか。ではわかりやすいように、三井不動産が運営している全国の‘ららぽーと‘の中で、エキスポシティと同規模の施設をみてみましょう。
施設名 | 店舗数 | 店舗面積 | 売上高 |
ららぽーと EXPOCITY | 310店 | 71,000㎡ | 532億 |
ららぽーと TOKYO-BAY | 460店 | 102,000㎡ | 785億 |
ラゾーナ川崎プラザ | 330店 | 79,000㎡ | 946億 |
ららぽーと横浜 | 280店 | 90,000㎡ | 476億 |
ららぽーと富士見 | 290店 | 80,000㎡ | 466億 |
ららぽーと和泉 | 220店 | 55,000㎡ | 301億 |
ららぽーと甲子園 | 150店 | 59,000㎡ | 216億 |
*売上高は2017年度
三井不動産が運営しているリージョナル型ショッピングセンターの中では、ラゾーナ川崎プラザ、ららぽーとTOKYOーBAYに続き、3番目の売上高であることがわかります。同社運営する‘ラゾーナ川崎プラザ‘は主要駅直結という立地の良さなどから、全国トップレベルの売上高となっています。エキスポシティと同規模の施設で比べると‘ららぽーと横浜‘や埼玉県にある‘ららぽーと富士見‘などがありますが、いずれの施設よりも売上高が多いことがわかると思います。関西にある‘ららぽーと‘の中ではトップの売上で、ららぽーと和泉とららぽーと甲子園の売上を合算しても、ららぽーとEXPOCITYの売上が上回っています。
実は儲かっている‘ららぽーと‘
今回の決算発表の資料から明らかになったことは、実は思っていたよりも‘ららぽーとEXPOCITY‘は儲かっているということ。平日を中心に人出がまばらで心配という声も多くありましたが、地元の顧客を中心に、着実に増えているということがこの売上からもわかります。もちろん、施設全体でみると思うように売上が伸びずに撤退する店もあります。しかし、ユニクロや無印良品といった大型テナントを中心に、大手セレクトショップなどは順調に売上を伸ばしていると思われます。
エキスポシティ全体でも目標超!?
エキスポシティには核施設の‘ららぽーと‘のほかにも、ニフレルや映画館、観覧車といった「8つのエンターテインメント施設」があります。それら全てを合わせた売上目標は、開業初年度で600億円と発表されていました。今回の決算発表では‘ららぽーとのみ‘売上が明らかになりましたが、好調なニフレルや映画館などの売上を加算すると、エキスポシティ全体でも当初の目標は達成しているものと思われます。エキスポシティ全体では700~800億円程度といったところでしょうか。
今まで非公表となっていた‘ららぽーとEXPOCITY‘の売上が今回明らかとなり、順調に売上を伸ばしていることが判明しました。しかし、商業施設は3年目以降が勝負といわれているように、話題性が薄れるこれからが本番といえそうです。この先も地元はもちろん、広域からも多く人を集客できる魅力溢れる施設であってほしいものですね。
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