赤字!?それとも儲かってるの!?非公表だったエキスポシティの売上が明らかに!

2018年05月18日
エキスポシティ


「遊ぶ・学ぶ・見つけるの楽しさをひとつに」をコンセプトに、大阪府吹田市のエキスポランド跡地に誕生した日本最大級の大型複合施設「エキスポシティ」。全305店舗からなる三井ショッピングパーク「ららぽーとEXPOCITY」と、8つの大型エンターテインメント施設で構成され、2015年11月19日にグランドオープンしました。そんなエキスポシティもオープンから、まもなく2年半が経過しようとしています。一部施設では苦戦が報じられるなど、その売上動向に業界では注目が集まっていました。長らく非公表だった売上高ですが、このたび三井不動産の決算発表の資料により、エキスポシティのメイン施設でもある‘ららぽーとEXPOCITY‘の売上高が明らかになりました!



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2017年度の売上高は532億円

>>三井不動産決算発表資料

この資料によると、エキスポシティのメイン施設‘ららぽーとEXPOCITY‘の2017年度(2016年4月~2017年3月)の売上高は532億円であることが判明しました。しかし、業界に詳しい方ならピンっとくる方もいるかもしれませんが、結局のところ儲かっているの?と思った方も多いのではないでしょうか。ではわかりやすいように、三井不動産が運営している全国の‘ららぽーと‘の中で、エキスポシティと同規模の施設をみてみましょう。


施設名店舗数店舗面積売上高
ららぽーと
EXPOCITY
310店71,000㎡532億
ららぽーと
TOKYO-BAY
460店102,000㎡785億
ラゾーナ川崎プラザ330店79,000㎡946億
ららぽーと横浜280店90,000㎡476億
ららぽーと富士見290店80,000㎡466億
ららぽーと和泉220店55,000㎡301億
ららぽーと甲子園150店59,000㎡216億

*売上高は2017年度


三井不動産が運営しているリージョナル型ショッピングセンターの中では、ラゾーナ川崎プラザ、ららぽーとTOKYOーBAYに続き、3番目の売上高であることがわかります。同社運営する‘ラゾーナ川崎プラザ‘は主要駅直結という立地の良さなどから、全国トップレベルの売上高となっています。エキスポシティと同規模の施設で比べると‘ららぽーと横浜‘や埼玉県にある‘ららぽーと富士見‘などがありますが、いずれの施設よりも売上高が多いことがわかると思います。関西にある‘ららぽーと‘の中ではトップの売上で、ららぽーと和泉とららぽーと甲子園の売上を合算しても、ららぽーとEXPOCITYの売上が上回っています。





実は儲かっている‘ららぽーと‘

今回の決算発表の資料から明らかになったことは、実は思っていたよりも‘ららぽーとEXPOCITY‘は儲かっているということ。平日を中心に人出がまばらで心配という声も多くありましたが、地元の顧客を中心に、着実に増えているということがこの売上からもわかります。もちろん、施設全体でみると思うように売上が伸びずに撤退する店もあります。しかし、ユニクロや無印良品といった大型テナントを中心に、大手セレクトショップなどは順調に売上を伸ばしていると思われます。





エキスポシティ全体でも目標超!?

エキスポシティには核施設の‘ららぽーと‘のほかにも、ニフレルや映画館、観覧車といった「8つのエンターテインメント施設」があります。それら全てを合わせた売上目標は、開業初年度で600億円と発表されていました。今回の決算発表では‘ららぽーとのみ‘売上が明らかになりましたが、好調なニフレルや映画館などの売上を加算すると、エキスポシティ全体でも当初の目標は達成しているものと思われます。エキスポシティ全体では700~800億円程度といったところでしょうか。




今まで非公表となっていた‘ららぽーとEXPOCITY‘の売上が今回明らかとなり、順調に売上を伸ばしていることが判明しました。しかし、商業施設は3年目以降が勝負といわれているように、話題性が薄れるこれからが本番といえそうです。この先も地元はもちろん、広域からも多く人を集客できる魅力溢れる施設であってほしいものですね。


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